高級きのこの代表格として、特に東日本で重宝されてきたきのこです。
近年では、人工栽培法が確立されたため、その特徴的な風味や香りを気軽に楽しむことができるようになりました。
まいたけは、免疫細胞の働きを活性化させる「β-グルカン」を含んでおり、その機能性が注目を集めています。
栽培方法
材料の準備
菌床の材料となる広葉樹のオガクズと栄養体を準備します。栄養体にはフスマ、ビールかす、トウモロコシヌカ、乾燥おからなどが使用されています。
仕込み
オガクズと栄養体を混合し、加水しミキサーで練って栽培用の培地とします。培地は栽培用の袋に詰め込みます。
殺菌・放冷
培地を専用の殺菌釜で、高温の蒸気を使って殺菌します。殺菌後は、清潔な部屋で一晩かけて培地の温度を下げます。
接種
清潔な部屋でまいたけ菌を培地に植えます。
培養
温度を23℃前後に調整し、光を当てずに培地中にまいたけの菌糸をまん延させます。培地全体に菌糸がまん延したら光を当て、まいたけの芽(原基 )を形成させます。培養期間は50日程度かかります。
発生
培養が終了したら温度16℃前後の部屋に菌床を移動させ、超音波加湿器などで高湿度に保ちます。移動して1~2日経過したら袋に切れ込みを入れ(原基の付近)、まいたけを生育させます。20~30日程度で収穫となります。
収穫
まいたけを菌床から切り取り、収穫します。
出荷
収穫されたまいたけは、トレーや箱に詰められ出荷されます。