古くから日本人に親しまれており、強いぬめりがあることが特徴です。
なめこのぬめりは、タンパク質と食物繊維を多く含み、健康食材として注目度の高いきのこです。
「なめこのぬめりは、タンパク質の吸収を高める「ムチン」や「ペクチン」を多く含み、」と記載していましたが、現在の科学的知見から「ムチン」と呼ぶことは不適切であるとの指摘がありました。
お詫びして訂正します。
栽培方法
材料の準備
なめこは、通常、「菌床栽培」という方法で栽培されています。「菌床」の材料となるのは広葉樹のオガクズと栄養体です。栄養体にはフマス、トウモロコシヌカ、米ヌカなどが使用されています。
仕込み
オガクズと栄養体を混合し、加水しミキサーで練って栽培用の培地とします。培地は専用のビンや袋に詰め込みます。
殺菌・放冷
培地を専用の殺菌釜で、高温の蒸気を使って殺菌します。殺菌後は、清潔な部屋で一晩かけて培地の温度を下げます。
接種
清潔な部屋でなめこ菌を培地に植えます。
培養
温度を18~20℃に調整した部屋で、光を当てずに培地中になめこの菌糸をまん延させます。培養期間は60日程度です。
菌かき
なめこの発生をそろえるため、発生面となる菌床上部の表面をかき取ります。
発生
培養が終了したら温度15℃程度の部屋に移動させます。超音波加湿器などを用いて高湿度に保ちます。30日程度で収穫となります。
収穫
はさみやカッターなどを使ってなめこを収穫します。収穫専用の機械なども使用されます。
出荷
収穫されたなめこは、袋などに詰められて出荷されます。