



広葉樹のオガクズと栄養体を混合し、ブロック状に成型した菌床から発生したしいたけを「菌床しいたけ」と呼びます。
菌床しいたけは、収穫までに要する日数が原木しいたけより短いことから、近年盛んに栽培されており、群馬県で一番多くつくられています。

栽培方法
材料の準備
菌床の材料となる広葉樹のオガクズと栄養体を準備します。栄養体にはフスマ、米ヌカ、トウモロコシヌカなどが使用されているほか、各メーカーが独自にブレンドしたものも販売されています。

仕込み
オガクズと栄養体を混合し、加水しミキサーで練って栽培用の培地とします。培地は栽培用の袋に詰め込みます。

殺菌・放冷
培地を専用の殺菌釜で、高温の蒸気を使って殺菌します。殺菌後は、清潔な部屋で一晩かけて培地の温度を下げます。

接種
清潔な部屋でしいたけ菌を培地に植えます。

培養
温度を22℃前後に調整した部屋で、光を当てずに培地中にしいたけの菌糸をまん延させます。培地全体に菌糸がまん延したら光を当て、表面を褐変化させます。培養期間は90~120日程度かかります。

発生
しいたけの発生を促すため、光を当てながら部屋の温度を15℃程度まで下げ、湿度は80%を下回らないよう管理します。
発生したしいたけは収穫適期を逃さないよう収穫します。
発生したしいたけは収穫適期を逃さないよう収穫します。


休養
収穫が終わった菌床は休養させます。散水と保温などで20日ほど休養させた後、浸水をして再度きのこを発生させます。数回の発生が可能です。
選別
収穫したしいたけは、規格に合わせて選別します。


出荷
規格ごとに選別されたしいたけは、トレーや袋に詰められ、出荷されます。


