キャベツの原産と来歴!

○キャベツの野生種はイギリスのドーバー近くの白亞壁、デンマークの海岸地帯、フランスの北西部、その他ギリシャ各地に見出されている。
ともかく、地中海沿岸の石灰の多いところにあり石灰を好むことがわかる。これら野生種は結球をしない一年生のものでこれから、ケールさらに現在の結球するキャベツ、ハクサイなどに分化している。その栽培はBC2,500〜2,000年ころからすでに行われ古代ローマ、ギリシャ人は利用していたといわれる。日本へは明治初年の開拓使とともに導入された。



キャベツの性状と分類

1、植物学的特性
アブラナ科、キャベツ類の変種でBrassica oleracea var capitata(n=9)である。もともと野生種からできた変種だから、これから分化したケール、子持ちカンラン、ハボタン、ハクサイ、サボイなどとは交雑する。  
野生種は一年草であるが栽培種は二年草で、葉の大きさ、型、色、結球の型、大きさなどが違いたくさんの品種に分化している。野生種は低温にあわなくても年内に抽台し開花するが、キャベツは一般には低温を経過し翌春抽台、開花する。ハクサイなどは開花期間が短くふつう10日〜14日にたくさんの花をつけ終わるがキャベツは長期で開花始めから終わりまで二ヶ月近くかかる。花は他のアブラナ科のものと同じで受粉性質は自家不和合成が強い

2、性状
 (1)土壌適応性
キャベツは水分が90%もあるので、土壌組成より土壌の保水力のほうが重要である。土壌反応は中性から微酸性、PH5.5〜6.5くらいがよい、もともと原産地が石灰の多い地帯だけに、過度の酸性のところはよくない。
 (2)気象適応性
生育適温は平均気温20℃くらいで、最低は5℃以上まで微弱な生長をする。0℃以下では生長しないが、最低−15℃でも越冬する。30℃以上の高温になるとやはり生育は衰える

3、葉の生長のしかた
発芽した種子は子葉を展開し、生長点に本葉を次々と分化して大きくなっていく。一般に展開する外葉は葉柄が長く、縦の長い小さい葉であるが、しだいに横幅の広い大きな葉となる。結球の早晩性にかかわらず本葉20枚くらいで、展開角度が立ってくるようになり、葉柄はごく短くなる。結球にはいる外葉数は20枚前後で、品種によって変わらないが一般に晩生になるほど、外葉が大きくなり最大葉長に達するまで長期間かかる。これによって品種の早晩性が出来る。 


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