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 街で車いすをよく見かけるようになりました。私が仕事を始めてから、かれこれ20年になりますが、当時は車いすを見かけることはほとんどなく「バリアフリー」という言葉さえ、知られていませんでした。これも、道路環境の整備や高齢化が進んだことによるものだと思います。
 公衆トイレや新幹線などにも車いすが入れるトイレが設置されているのはとてもいいことです。しかし、肝心の車いすがしっかり選ばれていないと感じることが良くあります。
 車いすを使う場合は、まず何よりクッション選びが重要です。たたむことを優先とした車いすは、座面がたわみやすく、クッション性がまったくありません。段差を超えるときに、お尻に響くだけでなく、座り続けるのも辛くなります。
 車いすの上に座布団を敷いている人をよく見かけますが、座布団はクッションと異なり「あった方がまし」という程度でしかありません。クッションは、座ったときの状態にもよるので、福祉用具に詳しい専門家に相談してください。
 車いすはどのような場合であれ、アームサポート(ひじ掛け)が楽に外れたり、跳ね上げられたりするものがおすすめです。アームサポートが外れれば、トイレの便座に横から移乗できるので、本人も介護者も楽です。外出時に限らず家の中でも、ベッドから車いすへの移乗が楽になり、状態によっては介助なしで移乗できる場合もあります。
 小柄な人が座幅の広い車いすに乗っているのを見かけることもありますが、座幅が広すぎるのは姿勢を崩すもとです。座幅も奥行きもアームサポートの高さも使う人にあっていることが大切になります。
 車いすはその人の行動範囲を広げる重要な手段です。だからこそ、その人に合ったものを使ってください。

                             (高齢者生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー 浜田 きよ子)

JA広報通信 平成20年5月号より転載


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