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 年を取ると、テレビを見ている時間が長くなります。畳から立ち上がるのも大変になるし、動くのがおっくうになるからでしょう。しかしそれでは体がますます弱ってしまいます。まずは動きやすくする工夫が大切です。
 畳から立ち上がるのが困難になったときは、座布団の横に安定のいい台を置いておきましょう。そこに手をつけば立ちやすくなります。あるいは集めの座布団やクッションを敷いておくだけでも、かなり楽に立ち上がれます。
 それでもたちのが難しくなったときは、電動で上下する座いすを使ってみましょう。いすの座面よりも高くなるので、これを使えば無理なく立つことができます。
 私事で恐縮ですが、父は掘りごたつに座ってよくテレビを見ていました。脳梗塞(こうそく)のため、体が不自由になったときは、横の台にしっかり手を突いて立っていました。娘の手を借りることなくいつも自分で何とかしていたのは、父なりに気を使い、頑張ってもいたのだと今になって気づきます。
 「電動座いすを買ってあげないと」と思っていた矢先になくなってしまいましたが、父は立ち上がると身なりを整えて買い物に行き、帰りには喫茶店でコーヒーを飲んで、そこのママと話をしていました。そんな地域での暮らしが父を支えていたのだと思います。
 立ち上がること、そして外に行くこと、これは元気の秘訣(ひけつ)です。立ち上がることや移動のための工夫は、暮らしの中で最も重要なものとなります。今では電動昇降座いす以外にも、天井と床に突っ張って取り付けられる手すりなど立つための用具はいろいろあるので、ぜひともそれらを上手に使って、行動を広げていただきたいものです。介護保険により安価で借りられるものもあるので、一度ケアマネージャーに相談してみてはいかがでしょうか。
                             (高齢者生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー 浜田きよ子)

JA広報通信 平成20年4月号より転載


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