JA北群渋川Kitagunshibukawa Japan Agricultural Co-operatives
  
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 先日、久しぶりに友人の家に行きました。高校のころに良くお邪魔した家で、家族ぐるみの長い付き合いになっています。

 友人のお父さんは恒例による筋力の低下で、手すりに頼って家の中を移動しています。家に入って驚いたのが、手すりの多さ。廊下の奥のトイレまで、ずっと手すりがついています。それはそれでいいのですが、今のソファの後ろや台所に至るまで、手すりがありました。
 ソファの手すりは、使わないばかりか邪魔にさえなり、いくら手すりが必要といっても、こんな風にそこかしこに手すりをるけるのは考えもの。廊下の両側に手すりをつければ、廊下は狭く、通りにくくなります。
 手すりは移動する補助や、立ち上がるときの助けにもなります。使う人の身長や動作を考えながら、良い位置につけることが肝心です。友人の家の手すりは横手すりばかりで、ソファから立つときに便利なものは、つけられていませんでした。よく見ると、玄関の横手すりは位置が高すぎるようで、手すりとしては使われずに、そこにスリッパが差し込まれていました。

 多くの人が、移動には手すりが役立つと思っています。それは間違いではありませんが、大切なのは「必要な場所に付けること」。低めのたんすを手すり代わりにする人もいますし、ベッドのヘッドボードが役立つこともあります。手すりではなく、歩行器のほうが適切な場合もあります。

 横手すりの位置の基本は、ひじを軽く曲げた上体で握れる高さ、縦手すりはお辞儀をしながら立ち上がるという動作を誘導してくれる位置です。その基本の上で、専門家と相談しながら設置しましょう。
                                    (高齢者生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー 浜田きよ子)
JA広報通信 平成19年11月号より転載


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