JA北群渋川Kitagunshibukawa Japan Agricultural Co-operatives
  
HOME > 介護ミニ知識 > 福祉用具を使いこなす



 友人から「父が介護ベッドを使うようになったのだが、あまりきちんと使えていないようで、リモコンを触っているのを見たことがない」という電話がかかってきました。
 電動の介護ベッドを介護保険でレンタルしたものの、その機能をしっかりと使っていないというのは、よくあること。私は早速、彼の家を訪ねました。

 電動ベッドは8畳の部屋に置かれていました。ベッドには介助バー(手すり)も取り付けられています。お父さんは、右半身が少しまひしているのですが、ベッドの左側は壁につけてあって、ベッドの右側から起き上がっていました。これでは左側がうまく使えず、起き上がりにくいといえます。
 そこで、ベッドの位置を変えてもらって右側を壁につけました。これで左手でベッドの柵を握って寝返りが出来ますし、立つのも楽になるはず。早速ベッドの横から足を下ろして座ってもらい、その姿勢から立ち上がってもらったのですが、それがとても難しかったのです。
 見るとベッドの高さがお父さんのひざ下の長さに比べてかなり低く設定してあり、これでは立ち上がるのは大変です。そこで、ベッドを高くしてもらいました。

 座るだけなら、ほぼひざ下と同じくらいの高さがいいですし、立つときはかかとが少し浮くくらいが楽です。今度は、先ほどと違ってスムーズに立ち上がり、「これは楽」と喜んでくれました。「介護ベッドも、使い方を知らないと宝の持ち腐れですね」と友人は話していました。
 福祉用具はしっかり使いこなすことが重要ですし、使う限りは機能をきちんと理解してほしいものですね。
                                      (高齢者生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー 浜田きよ子)
JA広報通信 平成19年9月号より転載


戻る