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 高齢者を介護している人から、「食べ物を口に運ぶと、むせてしまって困ります」という相談が時々あります。食べ物が食道ではなく、気管のほうに行くことを誤嚥(ごえん)といいますが、体が不自由になった高齢者には、よく誤嚥してしまう人がいて、嚥下性の肺炎をしばしば引き起こします。

 誤嚥しないために大切なのは、食事をする姿勢です。介護別途の背中を上げ、ベッドにもたれたまま食事をするのは、とても飲み込みにくいので注意が必要です。ベッドに体を預けていると、どうしてもあごが上がりがちになり、食べ物が気管に入りやすくなります。
 可能ならベッドから足を下ろして座ってもらい、その前にテーブルをおいて食事をします。これなら自然にうつむいて食事ができ、むせにくくなります。その際、テーブルの高さもポイントです。高すぎず、ひじをしっかりつけられる高さにします。

 水などの飲み物でむせて困る場合は、少しとろみをつけると飲み込みやすくなるでしょう。市販のとろみ剤を買うまでもなく。ゼラチンやかたくり粉、コーンスターチなどでも、とろみはつけられるので、うまく使えばおいしくて食べやすくなります。食事のメニューも少し工夫をして、コンソメスープではなくポタージュスープ、卵焼きよりも卵豆腐というように、口の中でまとまりやすいものにすることで、飲み込みやすくなります。

 食事は誰にとっても大きな楽しみです。しかし、介護者が食事の姿勢や食べ物などに気を配らないと、食べにくく、つらいものになります。食べるときのちょっとした工夫が必要です。
                                      (高齢者生活研究所所長 JA全農福祉用具アドバイザー 浜田きよ子)
JA広報通信 平成18年11月号より転載



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