JA北群渋川Kitagunshibukawa Japan Agricultural Co-operatives
  
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 トマト黄化葉巻病とは、トマト黄化葉巻ウイルスによるウイルス病です。平成十年に静岡県、長崎県、愛知県で確認され、群馬県においては、平成十二年三月に施設トマトにおいて初確認されました。その後、県内における発生は確認はされていませんでしたが、今年二月に東部地域の施設トマト、八月には西部地域の雨よけトマトおよびミニトマトでも発生が確認されました。生育初期に感染すると被害が大きくなる場合があり、育苗期からの注意が必要です。
<主な症状>
発病初期は、新葉の葉縁が退色しながら葉巻症状となり、後に葉脈間が黄化し縮葉症状となります。
症状が進むと生長点近くの節間が短くなり、株全体が萎縮します。特に生育初期に感染した場合、症状が激しくなります。なお、発病前に着果した果実は正常に肥大しますが、発病後は開花してもほとんど着果しません。

株全体が萎縮して着果しない


<病原ウイルスについて>
トマト黄化葉巻ウイルスは、タバココナジラミ(シルバーリーフコナジラミ、タバココナジラミバイオタイプQ を含み以下、タバココナジラミ)により永続的に伝搬され、オンシツコナジラミやそのほかの虫では媒介されません。また、一般の管理作業による汁液伝染、種子伝染、土壌伝染はなく経卵伝染も確認されていません。一度ウイルスを獲得した個体が終生伝搬します。
 トマトやミニトマトの他にピーマン、インゲンマメ、ジャガイモ、トルコギキョウ、ヒャクニチソウ、ペチュニアなどで感染が確認され、このうちピーマンとジャガイモは感染していても症状が出ません。
また雑草ではセンナリホウズキ、タカサブロウ、ノボロギク、ノゲシ、エノキグサ、ハコベなどで感染が確認されていますが、いずれも感染しても症状が出ません。


シルバーリーフコナジラミ・タバココナジラミ(オンシツコナジラミのように翅の先が重なっていない)
<防除対策>
(1)施設の開口部はすべて防虫ネット(目合い0・4ミリ以下が望ましい)を設置して、タバココナジラミの進入を防止するほか、光反射フィルム、UVカットフィルム、黄色粘着板などの物理的防除方法を実施します。
(2)タバココナジラミは多くの植物に寄生するため、ほ場および周辺の雑草を防除します。また、施設内に作物以外の植物(鉢植えや苗)などを持ち込まないようにします。
(3)生育初期に感染すると被害が大きくなりやすいので育苗から生育初期のタバココナジラミ防除を徹底し、定植時には必ず粒剤処理を行います。
(4)感染株はウイルスの発生源となるので、見つけ次第抜き取って土に埋めるかビニール袋に密閉し枯死してから処分します。
(5)栽培終了後は施設を密閉して蒸し込み(40℃、7日以上)、施設内のタバココナジラミを死滅させます。
(6)適用農薬については最新の情報を確認し、薬剤散布は飛散のないよう十分に注意して行ってください。


「ふくろう博士の営農情報」に掲載している情報は
渋川地区農業指導センターより情報をいただいているものです
また、機関紙「はばたき」に掲載している内容と同一のものです


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