JA北群渋川Kitagunshibukawa Japan Agricultural Co-operatives
  
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〜消費者の信頼回復のために〜

はじめに

 今年一月に群馬県内で生産された青果物から「食品衛生法の基準値を超す残留農薬」が相次いで検出され、消費者の信頼を大きく損ねる結果となっています。
 特に、一月二十四日に判明したホウレンソウの残留農薬の件については、農薬の種類ごとに定められた農薬使用後の「収穫前日数」を守らずに収穫(適正使用基準違反)したのが原因でありました。農薬を使う全ての人は「使用基準の厳守」が義務であり、それなくして消費者の信頼はあり得ません。

「農薬使用基準」って何?

農薬の使用については作物毎に、人間が摂取したした際に人体に影響のないレベルで、各農薬の使用回数や使用量が決められており、それが「農薬使用基準」です。

「容器のラベル表示の厳守」

 @ 定められた「適用作物」意外には使用しない。
 A 定められた使用量又は濃度を超えて使用しない。
 B 使用時期を守る。
 C 農薬及び農薬に含まれる有効成分毎の総使用回数を超えて使用しない。
    (種苗での使用回数も含める)

ラベルの表記

(例)
殺菌剤                           農林水産省登録第○○○○○号
       ABC水和剤            成分 △△△・・・・・15%  □□□・・・・・60%
                              性状 類白色水和性粉末45μ以下
適用病害と使用方法
@
作物名
適用病害名 A
希釈倍数(倍)
B
使用時間
C総使用回数 使用方法
本剤のみ △△△を含む農薬 □□□を含む農薬
トマト 灰色かび病 600〜800 収穫前日まで 3回 3回 5回 散布
いちご うどんこ病 600 収穫30日前まで 2回 5回 2回
                                D 最終有効年月日(西暦下2桁) 08.10

@ 使用作物 ・・・・・・・・・・ 表記されている作物に使用する
A
使用量・希釈倍数 ・・・ これより多く使用しない、これより濃くしない
B
使用時期 ・・・・・・・・・・ これより遅く使わない
C
使用回数 ・・・・・・・・・・ これより多く使用しない
D
最終有効年月 ・・・・・・ これを過ぎて使用しない

農薬散布について

●農薬使用の四つの安全

@ 農薬を使用する人の安全
A 作物に対する安全(使用基準の遵守)
B 農産物に対する安全
C 環境に対する安全


●農薬の使用に先だってすること

@ 容器の「ラベル」を必ず読み、登録内容と使用上の注意事項を確認しましょう。
A 農薬は登録のある農薬を必要な量だけ購入しましょう。
A 最終有効期限の過ぎた農薬(産業廃棄物)は、使わないようにしましょう。
C 農薬を散布するときはマスク、長袖、長ズボン、保護メガネ、手袋などの防護装備を必ずしましょう。
D 防除器具は使う前に必ず点検・整備を行いましょう。


●散布時の注意事項
 〜農薬飛散防止対策〜

@ 散布時の風向きと風速
A 作物に近接した適正散布
B ほ場の端での散布
C 散布圧力、風量
D 近接栽培作物との連携
E 散布ノズルの交換
F 遮蔽シート、ネット等の利用
G ドリフトしにくい農薬の利用


●農薬の使用後にすること

@ 農薬散布に使ったタンクやホース内の洗浄をしっかり行いましょう。
A 農薬は、鍵のかかる保管庫で管理しましょう。
B 農薬散布の記帳とその保管
    使用年月日、使用場所、使用した農作物、使用した農薬の種類又は名称、使用量又は希釈
    倍率等しっかり記録に残し保管しましょう。

おわりに

基本は生産した農産物を買っていただく消費者のことを思い「安心して食べてもらえる安全なものを作ろう」という意識が大切です。

販売するものに

  「自信が持てますか?」
  「自分でも安心して食べられますか?」
  「後ろめたいことがありませんか?」
  「人がやっているからと、じぶんをごまかしていませんか?」


など、自問自答してみてください。



「ふくろう博士の営農情報」に掲載している情報は
渋川地区農業指導センターより情報をいただいているものです
また、機関紙「はばたき」に掲載している内容と同一のものです


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