JA北群渋川Kitagunshibukawa Japan Agricultural Co-operatives
  
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売れる米作り

昨年の水稲は作柄は良かったものの倒伏した稲が目立った他、一部で乳白米等の発生による品質低下も見られました。 これからは、食味を重視したおいしい売れる米の生産が求められています。

●肥培管理のポイント
 @土づくり
作土の厚さは、適正耕深の十五cmを確保し根の張れる十分な環境を作ります。

 A施肥管理
窒素肥料が多いと倒伏しやすくなると共に、生育後半の追肥は、米の蛋白含量を高めるた めに食味が低下します。目標収量はやや控えめにして、窒素の施肥量も腹八分目を心がけます。

 B田植
一株当たりの植付本数は4本もあれば十分に分げつします。大苗で植えると茎が細く倒れやすくなり、くず米が多くなり、乳白粒等の発止も多くなります。

 C水管理
稲の根をしっかり作るのは水管理です。以下の点に留意してそれぞれの圃場に合った水管 理を工夫してみましょう。田植後、除草剤を散布した後はしっかり湛水状態として、 除草剤が良く効くように水管理します(代掻きも丁寧に)。
  その後、わらや堆肥等の有機物が施用してある水田では、ガスによる根腐れが発生しないよう注意します。
  水田に足を入れてガスが多く発生するような場合は速やかに落水してガスを抜きます。
  分げつが概ね十五本程度確保されたら間断灌水をした後に中干しを行います。
  中干しは七日から十日程度を目安に軽く小ひびが入る程度に干します(漏水田では短めに)。
  中干し後の水管理は間断灌水を繰り返します。
  そして、出穂期は湛水状態とします。(台風時は深水)
  落水時期は出穂後三十日を目安として、その後、降雨が少ない場合は走り水をします。
  落水が早いと粒張りが悪く、胴割米の発生も多くなるので注意します。

 *根張りを良くするための中間追肥中干し前にケイ酸カリを一〇a当たり二〇〜四〇Kg散布しておくと、中干しの効果が高まります。特に、水の切れない水田ではこの中間追肥が効果的です。




図1 機械移植田における除草体系

●雑草対策のポイント
最近発生の多い雑草の防除対策について

@オモダカ・クログアイ
多年生雑草で、水田の難防除雑草の代表的な雑草です。一発除草剤での防除だけでは十分に抑えることは困難ですので、除草剤の体系処理での対応が必要です。図1を参考に雑草の種類や発生時期、水田の状況に応じた除草体系を検討してみましょう。また、多年生雑草防除では冬場に耕耘しておくことも効果的です。


Aクサネム
近年、発生が急増している大型の一年生雑草です。種子で繁殖し、種子は黒色で大きさが玄米に近く、収穫時に混入すると機械的な除去が困難なため、問題になっています。酸素要求度の高い雑草ですので、田植後30日以上しっかり湛水状態に保っておけば発生は防げます。さらに畦畔からの侵入を抑えるために草刈りを良くしておきましょう。発生が見られた場合は 混入を防ぐために種子が形成、落果する前に圃場に入って刈り取るなどして除去しておきましょう。

オモダカ クログアイ クサネム

水稲育苗管理
●温度管理
ビニールプールや水田に苗を広げる場合、最初はできるだけ保温に努め、葉令が進むのに従い、徐々に温度を下げます。急激な温度変化はムレ苗の原因になるので夜間の保温と日中の高温に注意します。

@4月〜5月中旬播きでは、寒冷紗+保温シート(ビニールシート等)のトンネルとし、日中は寒冷紗で被覆し、夜間は寒冷紗と保温シートで被覆しましょう。
A温度管理は、出庫から十日間は一五〜二五℃、十日以降は一〇〜二五℃を保ちます。著しい低温(5℃以下)が心配な時は、二重に保温シートを掛けるかムシロ・コモ等で被覆しておきましょう。
B保温シートは必ず朝のうちにめくって、30℃以上にしないようにし、夕方は早めに保温シートをかけます。
Cトンネル育苗の場合、田植え3〜4日前のなったら被覆資材をはずし、外気に十分慣らしてから田植えをします。


●水管理
・かん水は朝おこなうようにしましょう
・出庫後、苗をビニ―ルプ―ルに広げる時はいきなり水を張らずに、緑化するまではジョ―ロで上から灌水します。
・ビニールプール育苗では、水がなくなってから半日位おいてから水を補給しするような水管理で根腐れを防ぎます。

●追 肥
・移植前に肥切れ(黄化)がみられたら、 葉色があまり落ちないうちに、一箱当たり水一リットルに硫安4〜5gを溶かして散布します。散布後は葉焼け防止のため、付着した硫安を必ず洗い流します。

●立枯病
・カビが発生した場合は、水を切り、寒冷紗等をはずし、直射日光に当て、通気をはかり、タチガレエ―ス液剤等の殺菌剤を散布します。

●老化苗や徒長苗を防ごう
中苗の播種量は一箱当たり一00g(乾籾)、育苗期間は二十五日〜三十五日が基準です。これより長い期間育苗すると老化苗になるので注意しましょう。


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